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新居の準備

新居の準備

ふたりの新居の準備も、挙式準備と同時にすすめることのひとつ。物件探しは条件の絞り込みがカギとなります。

ここがポイント
  • ・物件選びに決定の前に必ず下見を
  • ・すべての条件を満たす物件はないと考えて、妥協点を探ること
  • ・家具は最低限必要なものを用意
ふたりのライフスタイルを考えて

新居の準備は、ふたりが結婚後どのような生活をする予定かによって異なってきます。まずはじめに住むところを決めます。
賃貸住宅を借りるのか、分譲住宅を購入するのか、社宅に入るのか。共働きなのか、ひとりは働くのか、などをふまえ、結婚後の生活スタイルも考えてふたりで相談しましょう。

賃貸の物件選び

賃貸を借りる場合には、挙式の3~4ヶ月前から探し始めます。職場へのアクセスで決めるのか、環境のよさで選ぶのか。
おめでたウェディングの場合などでは、子育て環境が判断基準となります。
優先事項を決め、家賃と地域と間取りの希望を絞り、それを基準に物件を探します。住みたい地域の不動産屋をまわり、希望を伝えて物件を探してもらいましょう。

親と同居、社宅へ入る場合

どちらかの親と同居する場合には、どの部屋に住み、風呂や台所はどのようにするのかなどをあらかじめよく話し合っておきましょう。男性側の家に同居する場合、男性は両親と女性の橋渡し役になります。また、社宅に入る場合は社内手続きをして、使用規定などを調べます。

引越しは

新居が決まったら、挙式後スムーズに生活をスタートさせるために、挙式2週間ほど前から引っ越しを始めるとよいでしょう。通常の引っ越しと異なり、婚礼家具や電化製品、家具や個々人の荷物など搬入が同時ではないので、その調整も必要になります。また、婚礼家具の運びいれは日にちや方角を選ぶことも。運転手には心づけの用意も必要です。

賃貸物件選びのポイント

①予算:毎月の固定費なので手取り収入の1/3以下が目安。無理のない金額に。
②最寄の駅:駅は急行も停まるか、駅までの距離とアクセス方法などを確認。
③広さ・間取り:ふたりで住むなら1DK以上はほしいところ。平米数で広さをチェック。
④築年数:新しい方がきれいだが、古くてもリフォームされた物件は家賃も安くて狙い目。
⑤日当たり:日当たりは重要。昼間だけでなく、朝・晩はどんな具合かチェック。
⑥設備:通信回線やオートロックなど、設備の充実度も物件によって大きく違う。
⑦立地条件:繁華街などで騒々しくないか、夜間の治安はよいか。
⑧周囲の環境:買い物できるお店や、銀行・病院・図書館・幼稚園などが近くにあるか。

家具・生活品をリストアップ

それぞれの荷物の引っ越しとともに、必要な家財道具をそろえます。部屋の間取りと大きさを考え、家具や家電を購入します。どちらか、あるいはふたりがひとり暮らししていた場合には、使う家電や家具などを運び入れ、同じ物が重なるならどちらかを処分します。大きな家具「婚礼家具」といわれるものにこだわらず、自分たちのライフスタイルにあったものを選んでもよいでしょう。日用品のなかには、意外に見落としがちなものもありますので、リストを作成して買いそろえます。左上のリストの品物をチェックして、買いそろえるときの参考にしてみてください。

+a情報 荷造りとは

荷造りというのは、婚礼道具を婚家に運ぶ儀式のことです。古くは「荷造り」「荷預かり」というものを交換しましたが、現代では行われているところは少なくなりました。が、新婦側の荷物が搬入されたら、新郎側親より、「お心づかいのこもったおしたく、ありがとうございます」とひとことお礼を。荷物の詳細を記した目録を送り、確認して「荷受書」を受け取る。

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新生活の準備

婚姻届だけでなく、転居にともなう住民票の移動、国民保険・厚生年金・運転免許書の名義変更、クレジットカード、社会保険・・・・もれがないようリストを作って、手続きをすませましょう。



家計を把握し将来設計を

まず、家計をしっかりと把握しましょう。細かな金額のチェックというより、家計簿をつけて家計の流れ、収支を把握する習慣をはじめにつけるといいでしょう。また、ふたりでわが家の将来設計を考えましょう。「○年後には家を立てたい」「子どもは3人ほしい」など、夢や目標があるなら、それを実現するための貯蓄計画を立てます。それにもとづいて月々貯蓄していきましょう。

我が家の財布はどちらがにぎる?

ふたりに収入がある場合、家計の分担方法がいくつかあります。収入を完全に合計して家計を計算する方法。ふたりで一定額を家計用にプールし、家賃や光熱費や食費などを払う方法。家賃・光熱費は夫で食費は妻というように分担する方法。自分たちにあった方法で、分担しましょう。また、家計の管理をどちらがどのようにするものかも最初に相談が必要です。

+a情報 まずかかりつけの医者を

家庭をもったら、家族の健康管理にも配慮が必要になります。なのでまず、かかりつけの医者(開業医)を新居のちかくでみつけておくことです。内科のほかに急に痛みだす歯痛のためにも、評判の歯科医も知っておきたいもの。急病のときにも対応してくれるうえ、専門医の診療が必要な場合には紹介状も書いてくれます。

家計のチェックポイント 毎月の収支を把握するために、家計簿をつけましょう。
  • ○食費:食費が家計を占める割合をエンゲル係数といいますが、どの程度占めているか把握しましょう。
  • ○光熱費:真冬のきびしい気候の際には電気代がかさみがちですが、オーバーしすぎないように
  • ○電話・通信回線料金:安く抑えるプランを活用して。
  • ○クレジットカード代金:つい使ってしまうという人は必須。毎月いくら使ったのか明細は要チェック。
  • ○衣服費:貯蓄額を多くするなら、低めに抑えたい項目。
  • ○交際費:親戚や会社、ご近所づきあいなど、独身の際にはあまり必要のなかったものですが、家庭をもったらきちんとするのがマナー
  • ○雑費:日用品など、意外に出費がかさむのが雑費。
役所に届け出の必要なもの
  • ・住民登録(転出届、転入届)・・・転居する場合は、旧住所の市区町村役所に転出届を提出し、転出証明書をもらう。転出証明書発行後2週間以内に、転入届けを新住所の市区町村役所に出す。このとき転出証明書と印鑑が必要。
  • ・国民健康保険・・・転居したときや、配偶者の扶養家族になるときに届け出る。配偶者の扶養家族となる場合には、配偶者の社会保険証を持参し、資格喪失届けを提出する。保険証のほかに印鑑が必要。
  • ・印鑑登録・・・実印を持っていいるときに必要。登録する印鑑と身分証明書を持参する。住民登録時にまとめて行うと楽。旧住所での印鑑登録は、転出届けを提出した時点で抹消される。
  • ・国民年金・・・転居したときと配偶者の扶養家族にはいるときに届け出が必要。国民年金手帳と印鑑を持って転入届を出す際に一緒に手続きをする。扶養家族になる場合は、市区町村役所でもらう「三号被扶養者届出書」には配偶者の会社の担当者の署名を入れてから提出。
+a情報 保険について

結婚したら、ふたりは家族となります。ファミリー割引が適用されるものもあり、保険そのものの見直しが必要になる場合もあります。たとえば、結婚後、妻が夫の収入で生活していく場合、夫の身に何かあったら妻は収入がゼロになってしまいます。そのため、生命保険に入る必要が出てくるのです。

保険の種類

終身保険・・一生保障される保険。被保険者の死亡時に死亡保険金が支払われる
医療保険(ガン保険)・・怪我や病気による入院・通院や手術などに対して給付金が支払われる保険。ガンなど特定の病気に特化した保険もある。
個人年金保険・・老後に年金を受けとる保険。年金額や受け取り年齢などは加入時に決める。公的年金制度への不信から人気。
養老保険・・死亡時と満期終了時に同額の保険金を受け取れる保険。貯蓄性が高く、通常は5年型と10年型がある
定期保険・・定められた保険期間内に被保険者が死亡した場合に、保険金が支払われる。掛け捨てで、保険料が割安なのが魅力。

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新居でのおつきあい

新居での生活は、ご近所へのごあいさつからはじまります。新婚家庭ならではの気づかいも忘れずに。

ここがポイント
  • ・近所へは、引っ越したらすぐにあいさつを
  • ・大家さんへは事前にあいさつ
  • ・同居の場合、あいさつ回りは姑といっしょに
あいさつはなるべくはやくその日のうちに

新婚生活をはじめるときの引っ越しでは、購入した新しい家具や家電品などが何度にもわたって運ばれてくるでしょう。配送者の出入りや荷物の運搬などで、近所の方々には多少なりとも迷惑をかけることになります。引っ越しの日程、時間帯などが決まったら、事前に大家や管理人などにあいさつすると同時に「引っ越しでご近所に迷惑をおかけするかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします」と話しておきましょう。そのときにゴミの処分などについても聞いておけば、当日のトラブルも少なくなります。
引っ越しが終わったら、できればその日のうち、おそくても3日以内にはあいさつの品を持ち、夫婦ふたりで近所へのあいさつに行きましょう。引っ越し作業で迷惑をかけたことをおわびし、「今度××号室に越してまいりました○○です」と簡単な自己紹介と今後のおつきあいをお願いして回ります。

夫の実家に同居するときは姑といっしょにあいさつ回り

結婚して妻が夫の実家で同居する場合、引っ越し後の近所へのごあいさつは、越してきたあいさつというよりは、新しい家族としてのあいさつをすることになります。近所へ配るあいさつの品には(嫁)のみの名前を記します。
そして、挙式後、または新婚旅行から帰ったら早めにお日柄のいい日を見はからって、近所にあいさつをして回ります。そのときには姑につきそってもらいます。近所を訪ねたら、姑が「○○の嫁の☆☆子です」などと紹介してくれます。
その言葉に続いて本人が「☆☆子です。どうぞよろしくお願いいたします。とあいさつ。ちょっとかたくるしいようですが、これがスムーズなご近所づきあいのきっかけになるのです。

+a情報 大家さんとは「そば5束」のおつきあいを

落語などに出てくる昔の大家さんは、必ずといっていいほど家の裏手など近くに住み、何かと借家人のめんどうを見てくれる・・・。
そんな間がらのためか、引っ越したらご近所には2束ずつ、大家さんへは5束の「そば」を届けてあいさつをしたともいわれます。
いまではそんなおつきあいも少なくなりましたが、旅行で何日も家をあけるときの用心や宅配便の預かりなどは、大家さんにお願いすると心強いでしょう。帰ってきたらすぐに、おみやげや簡単なお礼の品をもって留守中を見てもらったお礼をするのを忘れないように。

環境に慣れる・楽しむ

結婚してはじめて体験する新しい環境やひとりの時間とは、上手につきあっていきたいものです。結婚という大きな生活スタイルの変化に加え、住みなれた土地を離れての暮らし・・・。新しい環境に、はじめは誰でも不安やとまどいを覚えるものです。でも、家に閉じこもっていては始まりません。これまでの生活との違いを楽しむくらいの気持ちでいきましょう。

ご近所づきあいははじめが肝心

引っ越してすぐ、はじめて会う道行く人の顔にとまどうように、近所の人たちも新しい入居者には興味と不安をいだいています。また、ゴミの出し方や町内会費、その地域での決まりごとなどのルールもあります。その地域の住人としてとけこむためにはまずあいさつから。ちょっと表に出たときや買い物などで顔を合わせたときには、自分から会釈を。そして、わからないこと、迷うことがあったらたずねてみることも。決して無理をすることはありませんが、はじめにちょっとだけ積極的なコミュニケーションをすれば、ご近所づきあいはすぐできます。

ひとりの時間をいかして世界を広げる

結婚と同時に専業主婦となった場合などは、とくにひとりぼっちのように感じることがあります。一日中家の中にこもりっきりではストレスがたまって当然。そんなときは「ひとりの時間」を「自由な時間」と考え、いままでできなかったことをしてみるといいでしょう。ちょっと遠出して買い物に行く、習い事をはじめるなど行動範囲を広げてみます。逆に友人を自宅に招くのもいいでしょう。来客があれば、自然と家のそうじにも張り合いができ、気分がかわるものです。気心のしれた友人との会話はリラックスできるとともに、よい情報交換になります。

自分の時間をいかしてできること

結婚してからSOHO(Small Office Home Office)を始めた、という人は意外に多いものです。自宅でできる簡単な計算書の整理や入力から、手作り作品のネット販売などなど。自宅のパソコンを使って、メールやインターネットを通じてできる仕事なので、家事の合間をぬって気軽にはじめたという人も多いようです。育児との両立もしやすいし、毎日通勤する必要もなく、一人の時間を有効に使って社会参加、しかも収入まで得ることができるとあれば、人気のほどもナットクです。

そのほかにも・・・
  • ・習いごとをする
  • ・趣味の時間をつくる
  • ・近所の探索(散歩)をする
  • ・生き物(草花など)を育てる
  • ・こった料理に挑戦する
  • ・洋服などを手作りする
  • ・旅行などの計画を立てる
  • ・パートなどの仕事に出るetc・・・