仲人をたてずに行う場合

仲人をたてずに行う場合

仲人をたてないので進行役は男性の父親が務めます。

ポイント
  • ・両家のみで行う方法では、進行役は男性の父親
  • ・男性側がわたすときは男性の父親が、女性側がわたすときは女性の父親が口上を述べる

現代の結納に多いスタイル仲人役は男性の父親が代行

結納では仲人をたてず、結婚式のときに媒酌人を頼もうと思っている人向きです。恋愛結婚に多い現代でふえている結納の形といえます。
前ページと同じようにすすめますが、仲人の口上は男性の父親が行います。また席次は左のように本人が上座か、父親が上座にすわります。本人が上座の場合は、結納品は本人の前に置かれ、お礼は本人が述べます。
(仲人をたてない結納の流れ)
1.男性の父親が「ほんじつはお日がらもよく、○○△夫、○○△子さんの婚約相整いまして、まことに喜ばしく存じ上げます。これより結納の義、とり行いますので、なにとぞよろしくお願いいたします。」とあいさつ。一同深く礼をする。
2.男性の母親が結納品と家庭書、親族書を女性側に置く。男性の父親が「○○家よりの結納の品と家族書、親族書でございます。幾久しくお納めください」と述べる
3.女性(または女性の父親)が「ありがとうございます。幾久しくお受けいたします」とお礼を
4.男性の母親が、婚約指輪を女性本人の前に運び、男性父親が口上を
5.女性がお礼の口上を述べる
6.女性の母親が、女性側からの結納品を男性側に置き、女性の父親が、男性側同様に向上を述べる
7.男性(または男性の父親)がお礼を
8.女性の母親が記念品を男性本人の前に運び、女性の父親が口上を
9.男性がお礼の口上を
10.男性の父親が「これにて結納の儀がお納めさせていただきました。今後ともなにとぞよろしくお願い申し上げます」と結びの口上を述べ、一同深く礼をして式は終了
11.男性が女性の指に指輪をはめる

往復型の結納を行う場合

両家を仲人が往復する関東式の伝統的な結納方法です。
最近ではこの方法の結納はあまり行ないません。

ポイント
  • ・仲人が両家を二回訪れる
  • ・両家の目の前で交わさないため受書が必要
  • ・結納終了後に仲人に祝い膳を出すこと。

結納品を持って仲人が双方の家を往復する伝統の方法です

かつては、仲人が双方の家を往復して結納を取り交わしました。まず、男性側から結納品などを受け取り、女性側へ届けます。女性側から受書と結納品などを受け取り、それを男性側へ。男性側の受書を女性側へ届けて、結納が完了します。仲人は双方の家を2回ずつ訪れることになります。終了後、女性宅で仲人の労をねぎらう祝い膳を出し、運転手には「寿」と表書きしたご祝儀をわたします。

往復型結納の流れ

[男性宅]
1.父親があいさつし、仲人が口上を
2.父親が結納品について口上を
3.仲人は目録に目をとおし口上を
4.仲人夫人は結納品をふろしきに包み、仲人夫婦は女性宅へ向かう

[女性宅]
5.父親があいさつし、仲人が口上を
6.仲人夫人が男性側の結納品を女性の父親の前に置く
7.仲人が口上を述べ、父親、母親、本人の順に目録に目を通す
8.父親がお礼を述べ、母親が受書、女性側からの結納品を仲人の前に
9.父親がこうじょうを述べる。全員が礼
10.仲人夫人は結納品をふろしきに包み、仲人夫婦は男性宅へ向かう

[男性宅]
11.仲人は女性からの受書をわたす
12.父親と仲人が口上を述べ、仲人夫人が女性側の結納品を男性側へ
13.仲人が口上を述べたら、父親、母親、本人の順に目録に目をとおす
14.母親が受書を仲人に
15.仲人夫婦が受書をもち女性宅へ

[女性宅]
17.仲人は受書を女性側へわたし、口上を述べる。結納が終了。

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